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発生しにくい環境とは

シロアリが発生しにくい環境は確かにある

シロアリの怖さは、目に見えない間に進行し、そのままにしておくと家屋が倒壊するなどの甚大な被害が発生してしまうところです。

日本にいるシロアリは、何種類かいますが、ほぼ全国に生息し、言ってしまえば、シロアリのいる上に、家屋を建てているとも言えるでしょう。駆除はもちろんですが、予防をしなければ、ほぼ50%の家屋が、シロアリの被害を受けるのではないか、とも見なされています。

しかし、シロアリの被害が少なかった時代があると言われています。それは、戦前、つまり、太平洋戦争前になります。

その頃の住宅は、現在のように、床のない住宅があちこちに密集しているという訳ではありませんでした。また、昔の家の作りは、基本的に床下が高く、素人でも、容易に床下を見ることができました。お寺や神社の祠などが、典型的になります。

管理人が小さい頃、近所に神社があり、遊びに行くたび、祠の下でアリジゴクの巣を見つけました。ふと目の前を見ると、床下がすかすかで、色彩豊かな女郎蜘蛛を初めて見た時は、非常に驚きでした。たまにかくれんぼで利用したりしましたが、正直、少々怖かった記憶もあります。

しかし、戦後、住宅事情が変化し、床のない木造住宅があちこちで密集するようになりました。そうして、シロアリの好む、じめじめして光が入らず、しかも、栄養分豊富な木材が供給されてしまい、シロアリ被害が多く出て来るようになりました。戦後からしばらくの間は、シロアリ業者が駆除だけで営業利益を得られたのも、戦後に顕著になった住宅事情にもよります。

現在では、床下が高い住宅は、古臭いあるいは歴史の遺物程度のように思われがちですが、視点を変えれば、現代の日本人にも有益さをもたらします。最初に創り出した人が、どこまで考えていたかはわかりませんが、少なくとも、床下の高い伝統的な日本家屋は、日本の環境に適したものであり、そのため、歴史の知恵が発揮された家屋であるとも言うことができるでしょう。

 
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